犬の毛並み、毛艶(けづや)が悪くなる4つの原因と、その対策について
最近、愛犬の毛並みや毛艶が気になるという場合、主に4つの原因が考えられます。
今回は、その原因と対策について一緒に考えていきましょう。
犬の毛並み、毛艶が悪くなる原因
犬の毛並み、毛艶が悪くなる原因は、主に以下の4つです。
・栄養不足
・ストレス
・皮膚病などの疾患
・ブラッシング
栄養不足が原因の毛並み、毛艶の悪化
艶のある毛並みを作るには、「オメガ3」「オメガ6」という質の良い油が必要です。
オメガ油が不足すると、毛並みがわるくなる、抜け毛が増える、フケの原因になります。
犬の体内でもオメガ油の生成は可能ですが、十分な量が体でつくれないため、不足しやすい栄養素とされています。
そのため、オメガ3やオメガ6が配合されたペットフードを選ぶ必要があります。
また、犬の毛や皮膚はタンパク質から作られるため、タンパク質が不足した状態が続くと、毛につやがなくなったり、パサつくようになり、健康な毛がはえてきません。
タンパク質には植物性タンパク質と動物性タンパク質がありますが、犬はもともと肉食動物なので、植物性タンパク質の消化が苦手です。
動物性タンパク質が配合されている食事を心がけましょう。
毛艶が悪いと感じたら、まずはドッグフードの見直しをしましょう。
犬の皮膚病はとても危険
犬の皮膚と毛は平均して体重の12%を締める極めて重要な器官です。
その皮膚と毛に異常があると、健康状態を維持することが難しくなります。
そのため皮膚の異常を見逃さないようにしましょう。
皮膚に炎症が起きると、毛並みの状態が悪くなります。
次の症状がある場合、皮膚病の疑いがあります。
・皮膚が赤くなっている
・フケが出ている
・べたつきがある
また、その他にも抜け毛が増えるという症状が出る場合がありますが、換毛期やブラッシング不足でも同じ症状が出るので、なるべく手で触れて皮膚や毛の状態のチェックを行うようにしましょう。
ブラッシングで毛並み、毛艶を整える
毛並み、毛艶を整えるなら、やはりブラッシングが必須になります。
ホコリや汚れが毛に絡まると、毛並みが悪化する原因になるので、こまめにブラッシングをしましょう。特に換毛期は、毎日ブラッシングしましょう。
ブラッシングの仕方
あらかじめ、もつれている毛がないか確認する
まずはワンちゃんの毛にもつれがないかを確認しましょう。いきなりブラシでとかしてしまうと皮膚を傷めることになりかねません。毛がもつれている部分があれば指でほぐしてあげましょう。指でつまんで左右にゆっくりと広げるともつれはほぐれていきます。
毛の長さにあったブラシを選ぶ
長毛・巻き毛なら、手のひらに毛をのせた状態で毛先からとかします。短毛・極短毛の場合は、毛にあったブラシを選び、力加減に気を付けてとかしましょう。
全身をとかしたあとにコームで
全身をとかしたら、今度はコームを使います。コームは背を倒して、毛並みに沿ってとかします。毛を下からすくうように毛流れを整えると、ふわふわの仕上がりになりますよ。
コームで引っかかるところがあれば再度ブラシで
コームで毛が引っかかるところがあったら、再度ブラシを使います。毛先からとかすようにして、無理に引っ張らないようにしましょう。
ブラッシングは優しく丁寧に行うことと、被毛のタイプ別にあったブラシを選ぶことが大切です。愛犬の皮膚を傷付けないためにも、特に意識するようにしてください。
ストレスが毛並みに影響する
ストレスは、毛並みにも悪影響を及ぼします。
抜け毛が急に増えた場合は、ストレスを感じているのかもしれません。
ストレスが原因で皮膚病になることもあるので注意しましょう。
犬のストレス状態は見極めが非常に難しく、注意深く観察をしておかないと気づくことができません。
・固まってうずくまる
・その場から逃げようとする
・物影に隠れる
などの行動が頻繁に見られるようになると、強いストレスを感じている疑いが。
ストレスは皮膚病以外にも大きな疾患につながる可能性があるので、日頃から愛犬の行動に目を向けておきましょう。