老犬と呼ばれるのはいつから? 高齢期になったらどんなケアが必要?
長く犬を飼っていると、誕生日が来るたびに、やはり次第に高齢化や体の衰えが気になってくるものです。高齢犬になれば、体の色んな箇所で、加齢性の変化が生じるようになってきます。
人間と同じように皮膚や目、骨の衰えや内蔵機能の低下、歯の疾患など、様々な症状が現れてきます。そしてワンちゃんも人間と同じように、年齢を重ねるとともに、体調や体力に応じたケアをしていく必要があります。
そこで今回は犬の年齢と老い、また平均寿命や、高齢犬にはどういったケアが必要なのかといったことについてお伝えしたいと思います。しっかり日々のケアと管理を行い、愛犬と長く一緒に過ごしていただけたら幸いです。
犬の平均寿命について
私の知り合いの獣医師さんによれば、今の犬の平均寿命は14歳くらいだそうです。
昔は10歳くらいだと言われていたようなのですが、ドッグフードの質が上がったり、ペット用のサプリメントなども充実してきたのと、ネットが発達して色々な情報を飼い主さんが得ることができるようになったこともあって、寿命が延びているとのことでした。
犬の年齢と老いについて
犬の年齢については、さまざまな考え方がありますが、ここではわかりやすく大型犬と小型犬に分けて見ていきます。
まず小型犬は1歳で人間の16歳に相当するという数え方があり、大型犬は1歳で人間の15歳として数えます。
そして、1歳を過ぎてからは、小型犬は人間にとっての1年で4歳づつ年をとり、大型犬は1年で5歳づつ年をとると考えます。
ご存知かとは思いますが、このように犬は人間よりも年をとるのが早いので、当然、人間よりも早く老化現象がみられるようになります。
たとえば、一般的に小型犬だと10歳ごろ(人間でいうところの52歳頃)から毛につやがなくなったり、目が白くなったり、口臭がきつくなったりしますが、これを「高齢期」と呼びます。
大型犬だと高齢期に入るのがもう少し早くて、8歳から9歳くらいで先ほどのような症状が出てくるようです。
長生きをさせたいなら高齢期のケアが大切
愛犬と長く一緒にいたいのであれば、徐々に元気がなくなってくる「高齢期」のケアが大切です。
一番の方法は、かかりつけの動物病院で獣医師さんに相談することですが、ドッグフードの見直しやサプリメントを取り入れてみるのもひとつの方法です。
人間が年をとったら食生活を見直すのと同じですね。
また、犬も人間と同じで老化とともに血流も悪くなるようなので、マッサージをしてあげるのも有効な手段です。
そして、これも人間と同じく「冷え」も犬の病気の元になるので、マッサージなども行いながらあたためてあげることが大切です。特に腰をあたためてあげることがポイントとなります。
なお、冷え対策としては「腹巻」などもよいと言われてますので、お持ちでなければ探してみてはいかがでしょうか。
高齢犬の脱水症対策
犬は高齢期に入ると、のどの渇きを感じにくくなるため、あまり水を飲まなくなることがあります。
そのため、脱水症にならないように水分をとらせてあげる工夫が必要です。
たとえば、日ごろ食べているドッグフードにヨーグルトを混ぜてあげたり、ドライフードを食べさせているならふやかして与えるなども有効な手段です。
また、犬用のミルクを与えてあげるなど、愛犬が喜んで水分をとるような方法を考えてあげるのも大切でしょう。
熱中症にも注意
高齢期のケアとして、夏の暑い時期は熱中症にも注意してあげる必要があります。
真夏のアスファルトの表面は50度を超えることもありますし、ワンちゃんは散歩のときに熱の照り返しをもろに受けてしまうので、かなりの負担を与えてしまいます。
ですので、高齢期に入っての真夏の散歩は、できるだけ昼間の暑い時間帯は避け、早朝もしくは夜にしてあげるとよいでしょう。
脱水症を防ぐために水筒などを持ち歩き、こまめに水を飲ませてあげるのも大事です。